まずホースト
久しぶりの復帰戦となり、年齢もいよいよ40に近づいてきたが
技術は相変わらず高レベル
試合中も対戦相手のグラウベのやってくる事の全てにおいて上を行く対応ができていた。
幅広い確かな技術のストックがあればこその芸当だ。
コンディションが維持できていれば今年も優勝候補の本命はホーストだろう。
一方のグラウベ。
極真から顔面アリのK-1に移り、当初は顔面アリへの適応に躓き、苦戦を強いられていたが
ここ最近は連勝を重ねているだけに、ホースト相手にどこまでできるか
ここは試金石となる一戦だったのだが、まだまだK-1のトップファイターになるには
改善の余地が色々とあるという印象を受けた。
特に気なったのがジャブだ。
グラウベは長身でリーチがあるものの、
この試合ではホ−ストに対してリーチを活かす戦いができなかった。
グラウベがジャブを打った後、そのジャブを引くタイミングに合せて
ホーストに前に詰められ、易々と接近戦での打ち合いに持ち込まれていたからだ。

では、なぜホーストが易々とグラウベのジャブに合せて距離を詰められたかと
いうと、グラウベのジャブからのコンビネーションがヘタだからだ。
ジャブ→ストレート
ジャブ→ミドルキック
などのコンビネーションがスムーズに打てていれば、ホーストにしても
グラウベのジャブの後、簡単には懐には飛び込めないのだが、グラウベはそれができてない。
また、ジャブを打つにしても、
なんとなく打っている
という印象も感じもした。
湯浅さんの言葉を借りれば、アリバイ・ジャブだ。
ホーストの構えが良く隙が無いから、
とりあえずジャブを打つかブラジリアンキックを放つしかやりようが無かったのだろうが、どちらも打ち終わりが甘いので、ホーストにとっては後の先を取るのに苦労は無かったように感じた。
グラウベが先に打ってくれれば打ってくれるほど、ホーストは楽に戦えた事だろう。
それと、ホーストとパンチの打ち合いになった時、グラウベが真っ直ぐ後に下がってしまっていたのも
気になった。
あれではホーストにチャンスをくれてやっているようなものだ。
接近戦になった時、すぐに下がらず、極真でやっていたような顔面への膝を出してみて欲しかったのだが、ホーストの回転の良い連打に合せるのはやはり無理だったのだろうか…
とりあえず天田のトランクスにあった”人間魚雷”には笑った。
テリーゴディーのパクリか、なんかもう懐かしいな〜
この試合、パンチが得意な選手同士で、お互いフックがサンデーパンチの
選手同士の試合だったのが、勝敗もフックの軌道が左右したように思える。
天田のフックはストレートの上から被せるようなフックだが
セフォーのフックはストレートの内側からアゴを打ち抜くようなフックだ。
当然、同タイミングで打ち合えばセフォーのフックのほうが先に相手に届く。
また天田のフックはグローブの重さを活かして振り回すようなフックだが
セフォーのフックは肩の回転に手がくっ付いているような感じのフックだ。


こう写真を並べるとわかりやすいかな?
コンパクトでありながらセフォーのフックは威力が乗っている。
これはセフォーの構えが脇の閉まったいい構えだからこそ打てるフックだろう。
セフォーは体格が横に広いんで、ちょっとわかりづらいが、
攻めている時でも、ヤラレている時でも、変な避け方で会場の受けを狙っている時でも
どんな時でも脇が閉まっている。これはお手本にしたい。
途中、ノーガード戦法とかで会場の受けを狙わなければ、
もう少し楽に天田を仕留められたと思うが、
それがセフォーの”売り”でもあるので、まあいいかw
でも、12月の本戦では、お遊びはもう少し控えてもらいたいな〜
あと、セフォーは入場シーンも大きな”売り”なんで
フジTVはちゃんと全部放送してもらいたい。
これも全部放送してくれよフジTV!!
この試合はとにかくボンヤスキーの動きの良さだけが目立った。
特にミドルキックは切れも良くなってきたような気がする。

このミドルキックの写真で注目して欲しいのがボンヤスキーの軸足の位置とマケボノの腹にあたっているボンヤスキーの脛の角度。やや腕のガードが下がっているものの、正面から斜め前方に踏み込む事によって、カウンターでパンチを貰わない位置に体を逃がしている。そして、蹴った脛はマケボノの体の側面でなく体の正面、脇腹でなく体の正面のヘソの辺りに当たっている。ミドルキックでこの辺りを蹴られると相当なダメージが残る。K−1ではトップクラスのミドルキックだ。
このミドルキックの精度が上がれば
ボンヤスキーの得意技である”飛び込んでの膝”との2択を常に相手に迫る事ができるので
より”飛び込んでの膝”が当たる確率が増すだろう。
もし、これに前蹴りが加わって、ボンヤスキーが蹴りのモーションに入った段階で
”飛び込んでの膝”orミドルキックor前蹴りの3択を迫れる
という事になると、ボンヤスキーよりリーチの短い相手は相当の苦戦を強いられる事になるだろう。
しかし、足での打撃は素晴らしいボンヤスキーだが、パンチのほうはイマひとつだったと思う。
↑で書いたセフォーと比べると一目瞭然なのだが、ボンヤスキーは脇が甘い。
それでも肩の回転がいいのと、身体能力の高さでそれなりのパンチは打てちゃっているのだが、
本物のパンチ巧者と足を止めての打ち合いに持ち込まれた時、この弱点は命取りになる気がする。
この点が修正されれば、ホーストを次ぐ、ほぼ穴の無い完璧なファイターになれると思うので
今後に期待したい。
マケボノさんの技術にツッコミを入れると切が無いんで、こちらはスルー
久しぶりの復帰試合となったバンナだが、残念な結果に終わってしまった。
結果も残念だったが約2年ぶりだっていうのに技術的な向上も感じられなかったのも残念だった。
TV中継の解説だと
”バンナのローキックはイイ”
というが、とてもそうは思えない。
相変わらず踏み込みが甘いし、なによりも蹴った後のガードが甘い。

この写真を見ての通り、蹴りを放つった時の顔面のガードが全く無い。
4年ぐらい前のトーナメント本戦準決勝VSホースト戦の2Rで、
それまで超優勢に試合を進めていながら
ローキックにカウンターのストレートを合せられ、
そこからパンチの連打を貰い、あっけなくホーストに敗北しているのだが
その時からディフェンスの技術は一向に進歩してない。
また、写真見てスグにわかるように、蹴り足に自重が乗ってない。
ローキックを放つ時に斜め前方に踏み込んでいないから窮屈な姿勢でしか蹴れないのだ。
バンナはミドルキックに比べるとローキックは相当に良くない。
もっとキチンとしたフォームでローキックを打てば得意のパンチと連動して、相当の武器になると思うのだが…
試合はドローの判定後バンナ陣営から不可解なタオル投入によって
ボタの勝利となったのだがスポナビによると
ホーストに複雑骨折させられた左腕が再び故障したとの事。
だが、この試合では左腕以外にも再び表に出た故障があったと思う。
それは2R、ダウンの元となったフックを貰ったアゴだ。
バンナのアゴは弱すぎる。もうポンコツ寸前なんだろう。
間違いなくバンナはK-1の杜撰な選手の体調管理と
派手なKOシーンを売りにするTV局の戦略の被害者だ。
ボクシングではKO負けした選手には普通、半年近くは試合をさせない。
日本のボクシング協会のルールでも90日は試合をさせちゃいけないレギュレーションがあるそうだ。(教えてくれた人、どうもありがとう)
それぐらいKOされた選手には気を使わなくてならないのだが
k-1では前の試合でKOされた選手でも、平気で1月後に試合をさせたりする。
またボクシングでは選手の事を考えて、なるべくKOを減らす努力をしているが
K-1では全く逆に派手なKOが求められ、大会後の解説で
”今大会ではKOがX個ありました〜!!”
なんて自慢気に藤原ノリカに言わせたりする
バンナやベルナルドの打たれ弱さも
K-1のこういう選手を大事にしない体質が作り出してしまった身体障害だ。
格闘技雑誌なんかでは何度も何度も言われていることだが、
運営側は改めて安易にKOばかりをウリにする、そのお気楽な体質を考え直してもらいたい。
さて、一方のボタだが
蹴りのディフェンスの駄目駄目さ、ローキックのぎこちなさ、などなど
技術的なツッコミどころは満載だが、
今回に限っては、その戦いぶりと勝利に拍手を送ってやりたい。
この試合のボタは一番↑で書いたグラウベとは逆に
右ジャブの後は必ずと言っていいほど左パンチ、
とにかく開き直ってワンツーを打ち切っていた。
ボクシングではワンツーの決め打ちは難しくないが、
キックボクシングではミドルキックのカウンターを喰らうリスクを伴う。
そのリスクを背負いながらも、
最後まで諦めず愚直なまでにワンツーを打ち続けたボタの根性が実った
価値ある勝利だったと思う。
また寝ちまったのか?
Posted by: at 2004年09月27日 02:52フィリオってなんで出場しなくなったの?
Posted by: at 2004年09月27日 08:14マケボノさんの人生をメチャクチャにした
谷川氏、甘い話に乗った自分が悪いといえばそれまでだがあまりその事に突っ込まれてないのが気になるところです。話題性のためだけに引きずり出し商品価値が無くなったらゴミ箱行きはムゴイ
マケボノさんの人生をメチャクチャにした
谷川氏、甘い話に乗った自分が悪いといえばそれまでだがあまりその事に突っ込まれて
ないのが気になるところです。話題性のため
だけに引きずり出し商品価値が無くなったら
ゴミ箱行きはムゴイ
ボクシングの出場停止期間ははKO負けの場合90日間です。K1では一日に2KO負けした選手いませんでしたっけ?、トーナメントでKO勝ちした選手が負傷して次の試合を棄権、倒されて敗れた選手が次の試合に出場しまたKOされたことがあった記憶があります、恐ろしいなと思いました。
Posted by: Hor at 2004年09月28日 03:45TOPICでコナミを糾弾してるけどその上段でAMAZONに誘導してるのは矛盾してるんじゃないのかな
ウィイレは買うけどここから買う気はしないなー
>↑×2
たしか2000GPでのアビディだったかと。
しかもその2ヶ月くらい後で試合が組まれかけたような。
UGさんの大月晴明の解説とか聞いてみたい。
昔、P,sLABが広尾にしかなかった頃通ってましたが、やっぱり当時から同じ様な事言うてました>選手を大事にしない体質
あの頃はアンディの事でしたが。
相変わらず格闘技話の面白いUGタン萌え
Posted by: at 2004年10月01日 23:21はじめまして〜さらさらと申します
ボクシング大好き男です
VHSでは、92年〜あるんですが
過去みたい試合あります
入手方法ないですか?
変なレス ごめんなさい。
Posted by: SARASARA at 2005年02月17日 23:07
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